あきこの孫の手 Vol.3

限界利益ってなんぞや!?

  確保すべき収入はいくら??
          







事業をしていく上で、
絶対に必要な費用というのが存在します。

例えば、

お給料とか光熱費とか賃借料ですよね。


それを、固定費というのですが、
固定費が係る以上、
この分の利益や収入は絶対に確保しなければなりません。


固定費をまかなえるだけの収入がなければ、
経営する意味がありませんからね。


では身近なところから

皆さまが生活するうえでも
絶対必要な出費というのを考えてみましょう。


家賃が10万円
光熱費がだいたい、毎月2万円



と、思いつきますよね。


これがいわゆる固定費です。




つまり、固定費というのは

通常生活するうえで

外すことのできないものなんです。


では

経営するうえでの固定費とは

具体的になんでしょうか?


経営を遂行するために

絶対必要な出費を考えてみてください。


店舗の賃借料は、毎月10万円
光熱費は、だいたい毎月5万円
パートさんへの支払が、毎月8万円・・・・



などと考えてみれば、

固定費が何かっていうのがわかると思います。


経営をしていこうと思ったら

最低限これらの金額は確保しなければなりません。



で、ここで、会計の話に入ります。


会計には、

通常作成する損益計算書上との利益とは別に
限界利益、という考え方があります。


これは、会計は会計でも

管理会計の用語で、
通常の損益計算書には、どこにも表示されません。



内部の経営管理に役立てるものです。



この限界利益は


売上高―変動費


で、計算されます。



固定費はさっき思い浮かべたけど、

変動費ってなんやねん、

しかも、さっきの固定費と、どうつながるねん


って思いますよね。


では、また考えていきます。


あなたが、製造業を営んでいるとします。


商品は一種類なんてことはほとんどありませんよね。


Aの商品を作るには、10円の材料費や運搬費がかかるけど
Bの商品を作るには、5円の材料費と運搬費で済む・・・


と、様々な費用が存在します。


この10円や5円が、変動費です。


固定費と変動費の違いは

これでお分かりいただけたでしょうか?


ここでようやく、先ほどの

限界利益と、変動費、固定費の関係について

説明に入ることが出来ます。


100円のA商品と200円のB商品を作るのに

材料とか運搬費とか

それぞれ30円、50円を使ったとします。


費用は合計80円。


そして、A商品B商品両方を無事

それぞれ100円200円の定価で売り上げると

これらからもたらされる利益は


(100+200)−(30+50)=220円



ということは、

お家賃とかお給料とかは

この220円以内でおさめなければなりません。


ですので、

限界利益は


この固定費を支払うために必要な利益


(多少の語弊はご容赦ください^^;

ともいえます。



それ故に、貢献利益とも呼ばれています。



要するに限界利益の額は

最低限

固定費の額を生み出さなければ

経営としてやっていけない額なんです。




でも、それだとプラマイ0。


あくまでも、

「最低限」必要な利益です。



ですので、限界利益の額は

経営を更によくするためにどうするか

の指標にもなるんです。




というわけで、

これは経営者の意思決定などに

役立てられるもので、

管理会計には欠かせないものです。




そして、この管理会計という考え方。




管理会計は、予算管理も重要です。




まず、年間の予算を立てます。




これだけがんばったら、

これだけの利益が生み出せる。



一年を通して

たとえば、

この季節はこういう事情で売り上げが下がる

(あるいは上がる)

などの予想を立てます。




そして、今期の目標を立てる。




で、想定外の事態が生ずれば

予算編成を変えていきます。




(ちなみにここでいう予算とは

各部署に会社から支給される予算とは

ちょっと違うものと考えてよいでしょう)




常に経営の数字に目を光らすのが

幹部や経営者の重要な役目です。




ここでの管理如何が

その会社の運命を左右することになるでしょう。



絶対必要な利益と、浮いた利益を計算する上で、
限界利益の把握が重要になるわけなんです。




経営していると、


どれだけ利益があるのかな、
どれだけ、費用が必要なのかな


等々気になりますよね。



限界利益、なんていうなんだか小難しい言葉を使うと
考えるのがいやになっちゃいますが
上記のように、自分自身の必要な利益、
として考えてみたら、
いつの間にか、この小難しい計算をやっていたりします。


で、こういった管理をこまめにやっていると
経営に関する意識が高まり、

自然と利益を捻出できるようになるわけです。


いかがでしょうか?


皆さまも、一度限界利益の見直しをしてみませんか?






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