あきこの孫の手 Vol.9

コレって、脱税!?〜サラリーマンの副業〜

          



副業によるサラリーマンの節税対策、
これが、脱税である、と当局が判断したことにより、
ニュースで採りあげられていますね。

では、まず最初に
副業で、税金が還付されるというものの根拠をご説明します。

所得税法では、

不動産所得、
事業所得
山林所得
又は
譲渡所得
から出た損失に関しては、
他の所得から控除することとされています。


条文は次の通りです。

所得税法69条
総所得金額、退職所得金額又は山林所得金額を計算する場合において、
不動産所得の金額、事業所得の金額、山林所得の金額
又は譲渡所得の金額の計算上生じた損失の金額があるときは、
政令で定める順序により、これを他の各種所得の金額から控除する。

政令で定める順序により、
というのは、1.不動産所得 2.事業所得 3.山林所得 となっています。

俗にいう、ふ・じ・さん デス。

他の所得の金額から控除する、

となっているので、
もしも、副業を事業として届出ていれば、
給与所得から損益通算できるっていうことなんです。

でもですね、副業について事業の届出をしたからって、
何でもかんでも経費に計上できるわけではありません。

しかも、その副業にはきちんとした実態がなければなりません。

まず、経費ですが

自宅で開業して、ローンや光熱水費等を経費にしちゃえ、

なんて、甘いことを考えてはいけません。

よく、

あの家は、自営業だから車とか電気代とか全部経費におとしている

という話を聞きますが、そんなことはありませんよ。

もしも、本人がそう言っていても
恐らく税理士サンが、金額をきちんと合理的に計算しているでしょう。

つまり、全額を経費にするなんてことはあり得ない

ということです。

キチンとした事務所や事業所を構えている場合は
話が変わってくるのですが
自宅兼事務所・店舗としている場合、

事務所・店舗として使用部分がどれくらいか
という見積もりを立てます。

生活しているのですから、全部が事業用なんてあり得ませんよね。

それは、収入に応じたり面積に応じたりして計算します。

ここで、問題になるのが
あくまでも、見積もりだというところです。
自分が、100%事業用だ!!

と、主張しても、

税務署が、事業用は10%だ!!

と、言えば、税務署の言うことが正しいんです。

ですから、これだけが事業用だ、というのであれば
それを証明するだけの根拠資料が必要になってきます。

例えば、今流行のネットビジネスをしている人の場合。

パソコンを利用しているのですから、
部屋数や電球の数等を数えて
電気代については、事業経費部分をある程度合理的に見積もれるでしょう

けれど、
水道代を全額経費にしていたら、
パソコンに水道なんていらんがな
ということになるでしょうね。
住居兼事務所なんですから、水道代なんて
ほとんど、食器洗いやお風呂ですからね。

ですので、なんでもかんでも経費にしちゃえ、
というのは、間違っています。

では次に、事業として実態があるか否かです。

個人の事業届は、拒否されるなんてことはほとんどないでしょう。

けれど、それが本当に、事業として実態があるか

という部分ですよね。

実際、大きな夢をもって店を出したり、事業を始める
という人はたくさんいます。

親の事業を継ぐ人もいるでしょう。

でも、最近問題となっているのは

給与所得との損益通算のために事業をたちあげる、

という、本末転倒的な考え方です。

このような言い方をすると、感情論的になってきますが
法律に感情は存在しません。

実態についても、根拠が必要なんです。

例えば、ソムリエや調理師の資格を持っていて、
自宅で店を出すのに、これだけの器具を揃えました、
お客さんはこれだけ来ています、
営業時間はこの時間です
という客観的事実も、根拠となるでしょう。

絵が上手で、近所の人を相手に休日教えています、
というのであれば、
生徒さんからの授業料の領収書、
いつ教室を開いているか、何人の生徒が来たか
そのために要した費用はいくらか
という記録も、根拠になります。

そして、税務署は、こういった事実を徹底的に調べ上げます。
はっきり言います。
素人では、太刀打ちできません。

ですので、
世間に出回っている甘い言葉にのせられて
簡単に節税してトクしよう、
なんて考えて、安易に行動してしまうと
思わぬところで、犯罪者になりかねない
んです。

でもですね、勘違いしないでいただきたいのは
きっちりと事業をしていて、それでも赤字になった
というのであれば、それは、正しい申告なんです。

ここに、節税・脱税・租税回避
の違いが、重要になってくるんですよね。
(詳しくは、本HPの、
あきこの孫の手Vol.2
脱税・仮装行為・租税回避の違いってなぁに?

のコーナーをどうぞ)

節税には様々な方法がありますが、
脱税は違法・犯罪行為です。

この違いをはっきりとさせなければなりません。

サラリーマンは節税ができない

というのは、昔からよく言われてきました。

税収に関しては
サラリーマン>>>自営業
節税に関しては
自営業>>>>>>>>>>>>サラリーマン
なんて、言いますよね(笑)

グレーゾーン部分は、なかなか難しいですが
安易な気持ち・中途半端な知識で節税しようと思っても、
そうは問屋が卸さない。
というワケです。

欲を出して悪いことをしないのが一番です。

悪事は絶対にバレます。

健全に、清く・正しく・美しく節税する必要があるんです。


ですので、
これはどうなんだろう、
ということがあったら、まず専門家に相談しましょうね
(と、宣伝してみる/笑)





web拍手 by FC2 ←楽しんでいただけましたら、ポチッとお願いします。
    コメントくださった方へは、日記のコーナーからお返事いたします。





 トップページへ戻る

 「なるほど!そうだったのか!!」へ戻る