不良債権のオフバランス処理。
つまり、
債務超過に陥った会社にに対する貸付金について
貸倒処理をして
貸借対照表上の価額を切り捨てることです。
10000回収不能なら、
損 10000 貸付金 10000
という処理をして、
回収不能額を貸借対照表上表示しないことにします。
ですので、
たとえば、貸倒引当金を設定した場合、
この場合は、
貸付金の金額はそのまま表示され
△10000
という形で、将来貸し倒れるかもしれない見積金額を
表示されます。
これは、オフバランス処理ではありません。
オフバランス処理の
一番わかりやすい例がリース資産でしょうか。
こちらは今まで費用として計上されていたので
貸借対照表上、資産として計上されていませんでした。
これが、いわゆるオフバランス処理。
けれど、
2008年度よりリース資産を
オンバランスとすることが義務付けられました。
これにより総資産利益率(ROA)が
減少することになってしまいます。
総資産利益率は、純資産利益率ともいい、
利益÷総資産×100
です。
要するに、総資産のうち利益の占める割合です。
資産をたくさんもっている会社では
その資産によってどれほどの利益を得たかを知るのに
有効な数字がでます。
ただ、資産をあまり持たない会社や、
流動資産がほとんどという会社では
あまり意味のない数字になるかもしれません。
ですので、そういう場合は
同業他社などと比較するのがいいでしょう。
少し話がそれましたが、
つまり、リース資産を
オンバランス処理(資産計上)することによって
そのリース資産を利用したことによって
どれほどの利益が生み出されたかがわかることとなり、
また、この処理により
総資産利益率が低くなる
ということになります。
で、不良差遣のオフバランス処理。
これは、つまり貸付金の切り捨てです。
こうすれば、確かに
貸借対照表は、より正確なものになるかもしれません。
けれど、これは
債権放棄を意味し、債権者側の負担は大きいと思われます。
ちなみに、政府はこれを推進し、
銀行側も実施の意向を示しているようです。
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