あきこの孫の手 Vol.10

インフレ・デフレってなぁに!?

          


インフレーション、デフレーションという言葉を
よく耳にします。

インフレーションとは、物価上昇が続くこと
デフレーションとは、物価下落が続くこと

をいいます。

デフレーションが続くと物価が安くなっていいじゃーん

と思いますが、そうも言えません。

たとえば、

10万円を金利年5%で借りたとします。

1年後に支払うお金は、10万5千円。

ここで、もしも物価上昇が
年3%の割合で進んでいれば(インフレならば)

その借入金によって購入したものは
1年後には10万3千円の価値になっています。
(減耗等は考えないでね)

ということは、実質的に支払った利息は2千円になります。

ところが、物価下落が進んでいればどうでしょう。

その逆の現象が起こります。

そして、貸し出す以上金利を0%にするなんてことは
あり得ません。

つまり、デフレが進めば進むほど
お金を借りたら損しちゃうっていうことです。

まぁ、支払う金利が少なければ嬉しいんですけどね。

ただ、

デフレ(物価下落)が続く

利益が減る

賃下げを余儀なくされる

家計を圧迫

ということになります。

そして、この現象が続くことを
デフレスパイラル、
と言います。


そしたら、インフレになったらいいんだー

なんて思ったら、これまたそうも言ってられません。

今後もインフレが続くよ〜

なんていう、期待が高まった状態ならば
色んな人が、物を買ったり投資したりしますが、
あまりに過度に物価上昇が続くと
今度は、逆にその不確実性から
消費控え、投資控えが起こります。

そして、何よりも貨幣価値の低下がよくない!!

たとえばですよ、極端な例ですが

昨日まで1000円でハンカチ一枚買えていたのに
急激なインフレでハンカチ一枚2000円になっていたとします。

ということは、
1000円札にハンカチ一枚の価値さえも
なくなってしまった
ということになるんですよね。

つまり、
不況が続いたら、
とりあえず、お金をいっぱい刷っちゃえ〜〜
なんていうのは、邪道なわけです。

いい例が、第二次世界大戦後ののハンガリー。

物価が2倍になるのにかかる時間が、
1か月、1週間、3日とだんだんと短くなっていったらしいです。

一日で物価が2倍になる状況でも市場では紙幣が流通しており、
現金を入手したらすぐに使わなければ
明日どうなるかわかんない
っていう状態だったそうです。


まぁ、要するに経済の世界でも
普通が一番いい、
っちゅうことですな。





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